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オスプレイ、大破。沖縄、憤怒。

ミリタリー オスプレイ 政治 米軍

とうとうオスプレイが国内で不時着?墜落?したそうですね。

www3.nhk.or.jp

で、予想通りに各方面から凄まじい反応があった。

主に沖縄の各地方議会では非難決議が行われた。

沖縄の副知事が「感謝しろ」といわれたとかよくわからない、そもそも本当に米軍の将校がそんなこと言うんかともよくわからない、風説やら噂やらも風の便りで聞こえてくる。

最初はTwitterのTLで流れてきたのを鵜呑みにしてしまったっちゅうねん。

(実際はオフレコなうえに情報がわけわからんので話半分に留めておきます)

もちろん、飛行機が陸地に落ちることとなっていたらもうえらいことになっていたのでそういう意味では「サンクス ゴッド」かもしれない。

 

さて、この事故に関して脊髄反射的な反応をすると、

「やっぱり墜落した!危険な飛行機だ!」とか

「もしこの事故で県民が巻き込まれたら…やっぱり米軍は危険やな!撤退!」

っていう感じになるのだろうか?

で、いわゆるネトウヨ風味に反論すると、

オスプレイの事故率と他の米軍機のそれらを比較して物事喋れや」

「乗り物で事故のないものはあり得ない。大体、米軍が撤退してどうやって日本が国防を全うできるのか」

ちゅうわけで。

 

本論

ここで、左側の主張にある真意は

まず第一に「沖縄に集中する米軍基地を減らせないのか」ということが前提にあるはずで、これはオスプレイが落ちようがテポドンが落ちようが関係が無いのであると予想。

そもそも、米軍機の墜落事故で人が死んだり婦女子暴行事件で米軍兵士が(日本国民から見て)不自然な処遇を受けたりと、米軍に対する疑心や不信がコツコツと溜まっていったからではないのかと推察する。

沖国大米軍ヘリ墜落事件 - Wikipedia

沖縄米兵少女暴行事件 - Wikipedia

しかし、意外なことにみんな大好きWikipediaでのカテゴリページは思った以上に掲載記事が少ない。

Category:日本の反米感情 - Wikipedia

 

さて、米軍機が墜落すると今回の1件のようにどえらい騒ぎが発生する。

しかし、これが例えば自衛隊のヘリや民間航空機であったらどうであろうか?

といったものの、市民運動レベルに発展したものが見つからない。

T-33A入間川墜落事故 - Wikipedia

一応、これなんかはかなり反響があったようですけども。

何故か米軍がらみの事故でのみ大きなデモ(何に対する?)が起きているようなんですが、こういうのあったわっていう方はお教えください。謝礼は出ません。謝辞は出ます。

話が脱線したので、元に戻る。

見つからないのも勘案すると結局は日本で起きる米軍がらみの事故・事件は(マスメディアがある程度大きく報道することを含めて)常に大きな波紋を呼ぶのである。

逆に、大規模な事故でもない限りは民間航空と自衛隊は痛い視線を食らわないというのがこの2010年代なのだろう。

一応、自衛隊絡みのデモはないわけではないが、最近多いのはおそらく自衛隊最高指揮官とその意思決定にかかわる政党や官庁を標的にしているものだ。

※あとは原発デモだろうな。こちらは以前米軍の原子力空母と一緒くたに反対デモをしているのを横須賀で見かけたことがある。

 

仮説

さて、全てが推論でしかないんですが、何故同じ軍事組織である米軍と自衛隊がここまで差がついたのか。

慢心、環境の違い

とは言わない。

推論から成り立った仮説として

  1. かつては米軍も自衛隊も人殺し集団で話の通じない奴らだと思われていたが(マスメディアの報道と人々の思い込み)、災害派遣で出動するたびにマスコミが報道しているので、話の通じる奴らで頼れる奴らになったのが自衛隊。米軍も色々災害救助は行くけれど、よほど大きくないと出られない(内政干渉になるよな)。
  2. 1に加えてそもそも自衛隊は日本語が通じるし、やっていいことと悪いことの社会認識が共通の価値観で繋がっているのに、米軍はいわゆる余所者で基本的に日本語が喋れないし、一目で異国人とわかる風体である(異人さんはかっこいいけど怖いというのが古き良き日本人やぞ)
  3. いろんな外国で彼らの仲間が戦争をしている(国際法上の戦争であるかは関係がない)けれど、自衛隊のみんなは戦争はしていないし優しい(こんな人たちを戦地に送るなんて安倍は悪い)という思い。
  4. そもそも米軍に負けたから米軍が日本にのさばっているのだという鬱屈した被虐的な歴史観(日本でいう左派革新系がこういう認識なのかは知らないが少なくとも私は戦争に負けたことは悔しいが一億総懺悔も非常に悔しい)

長くなったが、いわゆる保守派の意見は

  1. 米軍がいるおかげで中国共産党は攻めてこないし、露助も来ない。大体、米軍が撤退したら南ベトナムみたいになっちまう
  2. また、太平洋地域で大陸の脅威を退けるために日本やオーストラリアなどの旧西側諸国が米国を軸に結束せねばならない。そんな状況で米軍撤退を語るは中共のプロパガンダに踊らされている!
  3. ていうか、米軍だって事故の1回や2回起こすやろが。それとも、君たちの中で一人でも交通事故を起こしたことがないのか。もし起こして、とある人から反感を買ったとして二度と自動車には乗りませんなんて言えるのか。

保守派の意見は言いたいことはわかるが、反対勢力の意見も理解はできる。

 

そもそも、前提条件が違うからな。

米軍がいなくてもやっていけるというのはつまり、米軍がいるから苦しい思いをしているし、防衛なんていっても外国がこの日本に攻め込むわけがない。70年も戦を起していないんですよ!?

という意見は

そんな甘い奴らをまずは攻め落とすに決まってるだろ、と。右から意見が飛んできそう。

まあ、そんな右の人もネット右翼と言われるだけあって、やや陰謀論染みたことを言ったりもするんですけども。意外と50代とかのおっさんに多いよな。

これは、日本を技術立国だ経済大国だと誇らしげに思っていたら、いつの間にか韓国や中国に追いつかれ、もはや成長の鈍化した日本には「メイドインジャパン」とか安心の日本製といった文句しかないことに気付かないふりをして、若しくはそれを隠すために特定の国々は敵対的だのと大きな声でいうのだ。

 

結論。

正しいと思っていることが違う時点で無理。

左右が徐々にすり合わせて妥協点を探るしかないんだと思う。

米軍撤退という面は軍用機が自衛隊以外は絶対落ちてこないという保証が付くが、おそらく国際政治的にも沖縄経済の面でも日本の国防面でも不可能だろう(日本と米国が敵対すれば別だ。その時は①大陸勢力と一緒になって国際社会を生きる②唯我独尊、徳川時代と同じく極端な孤立主義③全く異なる勢力と手を組んで別の国が進駐する等々…)

 

あと、ライトサイドの意見についても。

確かに米軍の駐留は日本の国防の一助になっている。しかし、米軍が駐留規模を縮小せざるを得ない、その勢力が弱まるときにどうするのかという話である。

そういう大変動の時に良くも悪くも保守的な方々が保守的なままではおそらく日本は本当に没落するだろうし、大体俺たち若者がお先真っ暗と不安感ばかり抱いているのに米軍がどうとかいう話ばっかりしてんじゃねえと言いたい。

こういうチャンスなのに野党が何一つうまい手を打てないのも毎年のことなので旧来の野党には期待していませんが。

 

結局は、対抗する国内の政治勢力がそれぞれ正論を言っているのに正しく意見がぶつかり合わないのが悲劇なのかもしれない。

 

終わりに、

国際政治学の言葉で、「国際社会はアナーキーである」

またクラウゼヴィッツ曰く、「戦争とは外交の延長である」

とかは理想とか誇り関係なしに自国の利益を最大化するというのが外交であり戦争だって感じを端的に表しているみたいで僕は好きです。

 

国際政治という世界 (TTS新書)

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そういえばハセガワから出ているオスプレイの模型を作っていないな。後輩にあげちゃったけど。

 

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