雷酋長は日本にいない‐F-105サンダーチーフが如何に格好良いかを語る中途半端なモデラーの愚痴‐

人間どうしても格好良いと思ってしまうもの

軍事アレルギーな方で銃や戦闘機を見たらじんましんが出ちゃうほどの人なら仕方ありませんが、大体の人は何となく戦闘機は格好良いと感じざるを得ないと思います。たとえそれが零戦しか知らないとしても、です。

そして最も好きな戦闘機は何か、と訊かれると日本だけでも数多いるミリオタから数多の答が返ってくるはず。

WW2に限定しても、日本軍機好きならば超がつくほど有名な零戦に始まり、海軍なら雷電紫電改、変化球で震電や月光、九六艦戦などなど。同じく陸軍好きなら隼、鍾馗、飛燕、疾風に五式戦。屠龍に九七戦等々…。

そして、海外に目をやればドイツはメッサーシュミットBf-109にフォッケウルフFw190、イギリスならハリケーンにスピットファイア、アメリカならワイルドキャットにヘルキャット、P-40にP-51マスタング、P-61ブラックウィドウやら挙げればきりがない。

そして、大戦後のジェット戦闘機でもその数は把握しきれない。

F-86とMiG-15、F-4とMiG-21、F-15F-14、ハンター、ジャベリン、ライトニング(イギリスの)、マジステール、ミラージュ、ドラケン、ビゲン…多すぎて思い出しきれない。

で、私が好きな戦闘機は、表題にあるようにF-105サンダーチーフである!

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(Wikipediaから、細身な体つきながらも攻撃的なフォルム、まさしく細マッチョだ)

私の大学時代のミリオタでも全然知りませんでした、この戦闘機。めっちゃ自衛隊大好きな奴がいて、ディープなミリネタで話せるのがいたんだけれどもそいつも全然知らなかったという。(やっぱり自衛隊マニアは使えねえな、( `д´) ケッ!

一体どんな戦闘機か

簡単に言えば、

「迫りくるソビエト機甲軍団を戦術核でぶっ潰すために開発されたけど用意された戦場は東南アジアだった上に戦術爆撃しかさせてもらえず、その生産数の半数をベトナムで失ってそのまま退役した戦闘機」

 

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(いずれもWikipediaから、飛行場まで帰ってきて不時着したらしい)

です。厳密に言えば戦術爆撃以外にもしたし、敵戦闘機を撃墜できるだけの能力もあったし(MiG-21は撃墜できなかったらしい)、最終タイプのG型は米空軍初の本格的なワイルドウィーズル機だったし…。

性能としては核爆弾を積むことを想定していたので2次大戦の大半の爆撃機よりも搭載量は多く、しっかりと機銃も備えており(F-4はD型まで機銃無し)、それまでの主力機がマッハ1クラスなのに対し、マッハ2をしっかり超えているのだ。

 

しかし、いまいちパッとしない。まあ、他のセンチュリーシリーズでもF-104以外は日本での知名度低いですしおすし。

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(上から順にF-100、F-101、F-102、F-104、F-106)

多分、最近の戦闘機好きな若者はあんまり知らないんですよねこいつら。下手したらF-22Su-27しか知らないって人もいるし。せめてトムキャットは知っててほしい(逆におっさん世代だとトムクルーズの『トップガン』がインパクト強すぎてそればっか知ってるということも)。

逆に今時の若者は(僕も含めて)エースコンバットをはじめとしたゲームでミリタリーの知識をつけていっているのだ。

 

多分エスコンが全部悪い

エスコンは好きですよ。ストーリーに目をつむればZEROかな、楽しかったのは。F-15も格好良いし今までのシリーズの中でも操作はしやすい方で、機体も色んなものが出てくる。

エースコンバットの偉いところはそれまでマイナー扱いだったソ連・ロシア機に光を当てたことである。ゲームで人気が出たからハセガワがSu-35を新規開発することを決めたらしいし。

 

1/72 su-33 フランカーD

1/72 su-33 フランカーD

 

 

でも、04の主役機、F-22みたいなずんぐりむっくりのどこがイケメンなんじゃあ、と個人的感想を抱いてもいます。F-35は問題外。

もちろん、性能がすごいことも知っていますしF-35を選んだことに異論を持つわけじゃありません。ただ、ステルス機はその特性上どうしても形が少し不格好に見えてしまうのが僕の感想。そういう意味ではタイフーンはまだましだった。模型映えするし。

そう、モデラー的目線だと形で見てしまう

つまり、私が格好良い格好悪いを決めるのは単純な話、形である。

性能なんて関係ねえ!俺が好きな形をしているから好きなんだ!というのはモデラーの性分。でなけりゃプラモなんて面倒で、臭くて、イライラするものを作ろうとは思いません。

これは私だけかもしれませんが、現代の戦闘機はいろんな国が同じ機体を運用しているのでそんなんじゃ満足できないって人が一定数いるはずで、そんな人たちがインターネットを駆使して色んな過去の戦闘機や爆撃機を見つけて「なんやこいつ!?めっちゃかっこええやん!」とハアハアするのだと思うのです。

 

そんな私は日本でマイナーな戦闘機をたまに作っていました。特にお気に入りなのが表題通り、F-105でありそしてシービクセンというわけです。

f:id:NANZENJI:20150910224759j:plain(英国が誇るさいきょうせんとうき。エレクトリックライトニングと並んでエアフォースの英国面の先端を行く。めっちゃかっこいい)

でこういうマイナー機に共通することは、

  • 国産キットがない(海外メーカーしか作ってなかったりする)
  • 国産品があっても古い設計のものしかない
  • 海外メーカーのキットは日本では手に入りにくいものがある
  • 古い設計のものでも絶版だったりハセガワのデカール替えキットを待つのみ

という具合ですな。ドラケンなんかは最近ハセガワが出してたけど(結構簡単に作れる。頑張れば1週間もいらない)

 

1/48 J35F/J ドラケン (PT41)

1/48 J35F/J ドラケン (PT41)

 

 

僕が実際に作ったF-105はトランぺッターの72だった。これなんかは模型店で探すしかない。シービクセンも同じく模型店で発掘した(ホビーボスだったっけな)。

 

f:id:NANZENJI:20150910230452j:plain(二つ並べて。まだ未完成のときだ。転がっている車輪は多分零戦のもの。ドイツ国防軍の7.5㎝対戦車砲の砲身がちらりと見えている)

マイナー好きマニアは自ら求めるしかない

上に張り付けた写真を見れば分かる通り、F-105のグラマラスな胴体は素晴らしい。主翼配置やエンジンの配置は至ってオーソドックスなものだが主翼と一体化した楔状のインテークがまたアイデンティティを主張している。まさに古き良き、強そうなジェット機を体現している。

しかし、この日本ではマイナーである。嘉手納にもいたことはあったけれどもマイナーである。日本で簡単に手に入る資料は世界の傑作機だが、最近新しいのが出ただけでも感謝すべきだろう。(旧版は4作目とめちゃくちゃ古い)

 

リパブリックF-105サンダーチーフ

リパブリックF-105サンダーチーフ

 

 というわけで資料が欲しけりゃU.S.Airforceのサイトとかを探っていくしかないわけである。あとはハセガワさんも新規開発してくれないかな~とありえないことを祈るのみだ。

 

1/72 F-105B/D サンダーチーフコンボ (2機セット) 02053

1/72 F-105B/D サンダーチーフコンボ (2機セット) 02053

 

(そういやこれは買っていなかった(;・∀・)

とにかく、国によってはメジャーなところがあってもこの日本でマイナーな趣味趣向を持つ人は自らアクションを起こして自らを満たそうとするわけです。モデラーの場合、海外サイトを巡り、資料をかき集め、海外キットを買い、何とかして作るわけです。

 

 

以上。